小松法律事務所

NHK人気アナウンサー局内不倫報道-職務規程違反事実なしとの結論雑感


○「”不倫への異常なバッシングは、日本の「ゆがんだ教育」が招いた”紹介2」の続きです。最近、NHKの有名アナウンサーの不倫がすっぱ抜かれて、そのアナウンサーは担当番組を降板してしばらく休んでいると報道され、けしからん、NHKの受信料を支払わないなんて、感想まで現れ、また、いつもの異常な不倫バッシングが始まったなと思っていました。

○いつもの通り、他人のプライバシーであり、どうでも良いじゃないかというのが、私の感想ですが、NHKとしては、そのアナウンサーに対し何か処分をするのだろうかと、その結果が気になっていました。以下のNHK会長 局内不倫報道の阿部渉アナはラジオ降板も処分なし「職務規程に違反した事実はない」との記事に納得しました。東洋経済ONLINEに皮膚科専門医による「フランス人は日本の不倫叩きが心底フシギだ」との記事を発見したので、紹介します。

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NHK会長 局内不倫報道の阿部渉アナはラジオ降板も処分なし「職務規程に違反した事実はない」
スポーツニッポン新聞社 2022/11/10 15:53


NHKの前田晃伸会長が10日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、文春オンラインで30代女性職員と局内不倫状態にあると報じられ、その後パーソナリティーを務めるNHKラジオ第1「マイあさ!」第二部(前6・40)を降板した阿部渉アナウンサー(55)について言及した。

前田会長は「本人から申し出があって、朝のラジオを降板した。私たちが調べているかぎり、職務規程に違反した事実はない」とコメント。特に処分はしない方針だという。

NHK紅白歌合戦の総合司会を3年連続で務めるなど同局のエースとして知られる阿部アナは先月29日に文春オンラインで30代女性職員と局内不倫状態にあると報じられた。27日から「マイあさ!」を欠席し、31日の番組で降板を発表した。

阿部アナは報道からバラエティーまで幅広く活躍する実力派として知られ、肩書は局内アナウンサーのトップ「エグゼクティブアナ」。09年から3年間連続で紅白歌合戦の総合司会のほか、昨年9月の東京パラリンピック閉会式の実況を担当。報道では「ニュース7」や和久田麻由子アナらとコンビを組んだ「おはよう日本」のキャスターを務めるなど、局の看板として活躍していた


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「フランス人は日本の不倫叩きが心底フシギだ」
元大統領の「暴露本」はメディアも国民も共感
岩本麻奈 : 皮膚科専門医
“若い頃から、亡き夫の背広のポケットには決して手を入れることはしなかったわ。夫はとてもモテる人でしたの。とても魅力のある人だからこそ、一緒に生きることを決意したのですもの。全てを束縛するなんて、考えもしなかったわ”  
マリアンヌ 80歳
昨今の日本では、有名人の不倫スキャンダル報道の嵐がおびただしいようです。ターゲットになった人たちへの世間からのバッシングもすさまじく、こと女性に対しては、より厳しいように感じます。

こうした風潮に対し、私は「あぶないな」と思います。犯罪に手を染めたわけでもないのに、ときに社会的に抹殺されるに等しい仕打ちを受ける点に、暴力的な同調圧力を感じます。ニッポンはこのままでいいのでしょうか。

フランスでは「純粋な愛」が賞賛されることも
一方、恋愛大国を自負するフランスでは、そこらの有名人の不倫くらいじゃメディアが取り上げません。さすがに、大統領や国民のスター、スーパーセレブともなればティータイムの話題くらいにくらいはのぼるかもしれませんが、これもプライベートが暴露されたことに対して憐憫の目を向ける程度。

それどころか、その純粋な愛に賞賛が与えられることもあります。愛人について記者から質問をされた際に「エ・アロール(それがどうした?)」と答えて有名となった元大統領のミッテラン。世を去って20年経った昨秋、公然の愛人だったアンヌ・パンジョが、33年間にわたって受け取ってきたラブレター1218通をまとめた『アンヌへの手紙』を出版しました。すると、(中には、アンヌの売名行為じゃないの、と嫌う人はもちろんいたのですが)国民の多くは、故人の手紙の文学的素養の高さとセンシュアルな表現力に驚き、生涯を貫いた愛の純粋さに共感したのでした。メディアの反応も概ね好意的でした。

これは、フランス人が世の中のラブアフェアには寛容であり、自他のプライバシーを尊重する国民性だからというよりも、そもそも他人の色恋沙汰になど興味がないということなのでしょう。バッシングはしません。もしそんなことをしようものなら、自分たちがミゼラーブル!当然ながら、私も身に覚えがある“叩けば埃の出るカラダ”です。罪深き人々に石を投げられるはずもありません。